ローマのトラットリア(6日目・続き)これまでのお話はこちら。。。 さて、素晴らしいポンペイ遺跡の余韻に浸りつつ、再びローマに戻ってきました。 渋滞したら8時を越えるのでは…と言われていたんだけど、6時には帰着。 一日ローマのフリータイムを楽しんでいたツアーメンバーと待ち合わせる時間は8時半だったの。 で、イタリア最後のディナー一度ぐらいは、美味しいイタリアンを食べようと思っていたので、 一人でフリーでローマのトラットリアに行くつもりだったのね。 ところが一緒にポンペイに行ったKさん夫妻が帰り道で 「一緒に行ってもいい?」と言ってきたの。 1人なら2品程度しか食べられないけど、3人いたらもっと色々オーダーできるし、願ってもないこと♪ ところで、イタリア人の食事タイムって、昼は1時~2時、夜は8時以降なのね。 なので、7時より早い時間に開いているお店って少ないの。 テルミニ駅近くでポンペイからのバスを降り、旦那は近くにあるお目当ての酒屋でお酒を物色。 私とKUMIさんの2人は近くにあるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へ行ってみました。 4世紀に時の法王リベリウスの夢にマリアが出てきて 「今夜雪の降ったところに教会を建てよ」と言ったそう。 8月にも関わらず、この場所には雪が降ったという伝説があります。 イタリアには『サンタ・マリア』と名の付く教会は多いけれど、 ココはその中でも『マッジョーレ(一番大きく重要な)』教会。 なので、マリアの戴冠などのモザイクなどもある素晴らしいところです。 天井のモザイクも素晴らしい!! また、内部の36本の柱は古代ローマの神殿から運び込まれたものなんですって。 この奥の方にはキリストが生まれた時に使ったと言われるゆりかごが。。。 この教会、ホントにすっごく良かった~♪ 時間も時間だし人が少なく、日本人はゼロ。 丁度ミサをしていたので、とっても静かな中で、とっても美しい調べの賛美歌が聞こえてくるの。 「私、キリスト教って全然わかんないけど、キリスト教徒になろうかなぁ~」 KUMIさんの方はすっかりこの雰囲気に酔ってました。 さて、7時を過ぎたので、旦那と合流し、 ポンペイツアーの現地ガイドさんに教わった 『マトリチャーナ』というトラットリアへ行ってみました。 日本人は私達だけ。 現地の常連さんのような男性が一人で来られ、 ゆっくり食事をしている とっても素敵な雰囲気のお店です。 手渡されたのはイタリア語の下に少し英語で説明書きのあるメニュー。 イタリア語ってローマ字読みでOKだし、イタリア語の食材や料理名には比較的明るい私なので、書かれているメニューは問題なく把握。 夫妻はメニューに困惑した様子だったので、2人の意向を聞いて勝手にチョイスしました。 前菜はパルマ産プロシュートとモツァレラ この旅で生ハムを食べてないなぁ~と思ったのと、 ここで塊からスライスしてくれるプロシュートだったので選んだの。 これがメチャウマっ♪♪ 塩気も香りも最高で、ふんわりと柔らかい! やっぱ本場のプロシュートは違うね~~♪ モツァレラも日本で頂くものよりもず~っと美味しかった♪ プンタレッラのサラダ・アンチョビソース アンチョビが食べたいとKUMIさんが言うので、こちらをチョイス。 プンタレッラって日本じゃ殆ど見かけないけれど、レタス系の野菜。 細く切って水にさらすとクルクルと白髪葱のように巻くの。 1~2月の春先にのみ頂けるお野菜なんだけど、 コレもかなり美味しくて、特に旦那は虜となってました。 パスタはアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ ローマ名物はカルボナーラかアマトリチャーナなんだけど、 濃厚なカルボナーラや、今まで散々頂いたトマトソースよりも、 超シンプルなパスタが食べたいと言うリクエストでこちらに… ちゃんとアルデンテでした。うん。イタリアに来て初アルデンテ。 んでもって、ガーリックの香りがとっても良くて、、、塩加減も絶妙で……とにかくバカウマ♪ メインはビステッカ 旦那の強い希望により、大きさ20cm以上ある牛肉のステーキです。 コレも表面はしっかり焼けてるんだけど、中は殆どレア。 超柔らかくて絶品でした~~♪ あとはハウスワインの赤を1本と、 KUMIさんがオレンジジュース。 オレンジジュースもワゴンにあるオレンジを2~3個取って、 生をスクィーズしてくれた贅沢なジュースです。 これだけ食べて、3人で59ユーロ!! 一人2000円ちょいですわぁ~♪♪ 「ももさんと一緒でよかったぁ~~♪こんな美味しいお料理がこんなお値段で食べられるなんて…イタリアに来て初めて美味しいものが食べられたよ~」 と、夫妻は大感激してくれましたが、 こちらこそ、こんなに色んなお料理を楽しいお喋りをしながら頂けて大感謝♪ ツアーについているお料理はメニューとしては その地方の名物料理なんだけど、味は最悪だったものねぇ~。。。 「全部の食事を放棄して自分でお店を選んで行った方がいいよね」 と、全員が納得の結論に… その後、ツアー付きの夕食を召し上がっているレストランに顔を出しましたが、皆さんはやっぱり想像通りの感じのカルボナーラを食べていらっしゃいました。 「でも、今までの中ではまぁ美味しかったよ」とは言ってたけど、 私達のディナーの話をすると、それはそれは羨ましがられましたわ。 こうして、イタリア最後の晩餐は、とても美味しくとても楽しい夜となりました。 続く。。。 |